1月29日(木)
小・零細企業支援サービス機関(SEBRAE)とブラジル・デカセギ協会(ABD)が日系デカセギ者の実態調査を行っている。調査区域はサンパウロ、パラナ、マット・グロッソ・ド・スル、パラーの四州、期間は一、二月。渡日予定者や在日中の日系人、すでに帰国した日系人の実情を知るのが目的という。二十五日付、ジアーリオ・デ・マリンガ紙が報じている。
ブラジルでの質問票は千三百部作成され、四百がサンパウロ市内、三百がバストス、アラサトゥーバ、サンジョゼー・ドス・カンポス、ソロカバなどサンパウロ市周辺地域、百五十がクリチーバと周辺地域、百五十がロンドリーナ地域、百がマリンガーに配布される。ほか、カンポ・グランデに百、ベレーンでも百が配られる。日本では今月十八日から、二百の質問票が配布されている。
ブラジルでの調査対象者のうち、八〇%が帰国したデカセギ向け、残りの二〇%は今後、渡日しようとしている日系人向け。質問項目はブラジル地理統計院(IBGE)のカイゾ・ベウトラオン教授が、一九九五年から二〇〇〇年に日本に滞在した人の統計データを基に作った。
ABDは調査のため十六人の調査員を雇用。調査員はABDの信任状、写真付き身分証明書を携帯、訪問時にはABDの訪問カードを残して帰る。調査結果は「活気あるデカセギへのSEBRAE支援」「デカセギ支援」などの事業を通して、四月に集計されるという。
調査に関する問い合わせは、ABDクリチーバ事務所(電話・41・233・8449、または、41・232・1103)まで。