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日本料理協会=450周年記念料理を提供=共同仕入れで廉価購入

1月29日(木)

 サンパウロ市内五十の日本料理店で構成されるブラジル日本料理協会(ABCJ)が昨年十一月から、共同購入による材料の廉価仕入を促進している。二十七日付、エスタード・デ・サンパウロ紙が報じている。
 ABCJのウーゴ・カワウチ会長は、「小さな店舗は、だいたいが高い買物になってしまうが、共同購入により、同じ品質の材料がより安く手に入る」とし、主な材料の仕入価格は約一五%低くなったという。サンパウロ市内三百五十店舗のサーモン、マグロ、スズキなど生魚の週間消費量は約二〇トン、米は二五から三〇トンと算出している。
 ここ三年間、活動が休眠状態だったABCJで、昨年九月、現職に就いたカワウチ会長は、日本食への信頼を取り戻すことを目標に掲げて意気込みも新た。今月二十五日のサンパウロ記念日に参加、同日から来月二十四日までの一ヵ月間、記念料理を各日本食レストランで提供することに決めた。「協会会議で提案があった。日本食を広めるとともに、私たちに多くの栄光を与えたサンパウロ市を記念して」と語る。
 品目と金額(二十四・五〇レアル)は指定されているが、盛り付け方は店舗次第。商品にはサンパウロ市制四百五十周年記念ロゴ入りの旗が飾られ、三月三十日までは、日本酒またはカイピリーニャ一杯分が無料でついてくる。
 ABCJは現在、本場の職人を連れて来ようと日本の板前協会と交渉中。「日本食が大衆的になり、視覚と味覚における伝統を失ってきている」と憂慮するカワウチ会長。日本の板前に真の伝統料理と将来に向けての大胆さを披露してもらいたいと話している。