アカデミー賞受賞を期待=ブラジル映画『シダーデ・デ・デウス』=4部門でノミネート
1月31日(土)
サンパウロ紙二十八日】ブラジルの国産映画『シダーデ・デ・デウス(邦名=シティ・オブ・ゴッド)』が二十七日、アカデミー賞(オスカー)の四部門でノミネートされた。
「ゼブラ(シマウマ)が出ることもあるんですね」と驚いているのは同映画の監督フェルナンド・メイレーレス氏(四七)。ブラジルの博打に「ジョーゴ・ド・ビッショ(動物博打)」がある。いろいろな動物に番号を付け、その動物に賭けるものだが、〃ゼブラ〃はいない。いない動物が当たることはないが、「ありえないことが起きてしまった」という例えとして使われる。
それもそのはず。ブラジルがこれまでオスカーで得たのはノミネート六回に過ぎなかった。一九六三年、『パガドール・デ・プロメッサ』がアカデミー賞外国語映画賞に初めてノミネートされた。でもブラジルが実際にオスカーを受賞したことは一度もない。
今回、『シダーデ・デ・デウス』は四部門でノミネートされた。脚色賞、撮影賞、編集賞、そして監督賞。外国語映画賞ではノミネートされておらず、メイレーレス監督が驚くのも無理はない。
ブラジルはさらに、アニメーション短編賞でもノミネートされている。カルロス・サウダーニャ監督(三五)の『GONE NUTTY』だ。「そりゃ、アニメはそんなに重要な部門ではないが、ブラジルの二つの映画が受賞できたらうれしいですね」と同監督は喜んでいる。
原作者の作家パウロ・リンス氏は、「オスカーはアメリカ、特にハリウッドの映画パーティーだ。世界的に見てそれほど重要とは言えない」としながらも、「『シダーデ・デ・デウス』が注目されることで、映画に出演した貧しい子供たちの助けになるかもしれない」と期待している。