中都市で貧民街増加=対策に有効な都市化
1月31日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】ファヴェーラ(貧民街)は大都市に限られた問題ではなくなり、中規模都市で増加しつつある。
ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、人口が十万から五十万人で、ファヴェーラがある都市は九九年から〇一年の二年間に、百三十九から百五十二に増加、ファヴェーラの数は三千三百七十三、住民数は五十三万二千人となった。
人口が十万人以下の都市では同二年間にファヴェーラの数は減少している。ファヴェーラが最も多いのは人口五十万人以上の大都市で、ファヴェーラは六千百九十一、住民は百六十五万四千人。
また、中規模都市の一七・五%、大都市の六・二%がファヴェーラの住居・環境対策を実施しておらず、実施しても住宅建設やファヴェーラの移転といった従来通りの対策を優先していることが確認された。
九十年代以降専門家たちが勧めてきたファヴェーラの都市化は、大都市の五六・七%、中規模都市の四六・九%でしか実施されていない。
サンパウロ総合大学都市建築学部のネット教授は、ほとんどの市は多額の資金が必要な住宅建設を実施する余裕がなく、それは州や連邦政府に任せて、市は都市化の実施を担えばよいと話す。
ファヴェーラの都市化は、上下水道の整備、電気の供給、道路の拡張、公共スペースの整備などからなる。都市化には住民の移動を伴わず、すでに住民間にある協力関係を保つという社会的利点、住宅建設よりもコストが低いという経済的利点がある。
自治省のマリカット事務局長は都市化されたファヴェーラが直面する問題の一つは市当局の維持管理不足であると指摘する。市は工事を行うが、その後放りっぱなしにすることが多いという。「樹木のせん定、ゴミ収集、道路の穴の修復などの管理を維持する必要がある。ファヴェーラで市はそうした公共サービスを続けていない」と五市八カ所のファヴェーラの研究に加わった同局長は話している。