ブラジル語辞典3冊を使い分け=語源、語彙、簡便さ
2月7日(土)
ブラジルの国語辞典として知られるのは「Houaiss」「Aurelio」「Michaelis」の3つだが、それぞれ内容が微妙に違うので、できれば用途に応じて使い分けるのが良いと専門家はアドバイスしている。
「Dicionario Houaiss da Lingua Portuguesa(ウアイス・ポルトガル語辞典)」(オビジェチーヴァ出版社)は、例えば、外来語が何年にポ語として使われるようになり、その言葉の由来などを詳しく説明している。ポ語教授でフォーリャ紙のコラムニストのパスクアーレ・シプロ・ネット氏は、「この辞典は一つの言葉を掘り下げて調べているので百科事典のようだ。語根を元に、同じ語根を使った言葉のリストも掲載している」と評価する。掲載されているデータがあまりにも詳しすぎて、さっと自分の疑問の答えを探すのには向いていない。
「Novo Aurelio Seculo XXI(21世紀アウレーリオ新辞典)」(ノーヴァ・フロンテイラ出版社)は、語源についてほとんど触れていない。リオデジャネイロ州立大学(UERJ)ポ語教授のカルロス・セーザル・エンリッケス氏は「せいぜい言葉の出所を少々書く程度だ」と言明。アウレーリオは言葉を素早く調べるのに適しているという。
カンピーナス州立大学(UNICAMP)応用言語部のジョン・ロバート・シュミッツ教授は、「その言葉の表現を豊かにするために、同意語を求める人もいる。辞典は、母国語の用途の幅広い可能性を読者に紹介するもの」だとアウレーリオの別の用途を説明する。
一方、サンパウロ州アララクアーラ市サンパウロ州立大学(UNESP)ポ語教授のフランシスコ・ダ・シウヴァ・ボルバ氏は、「収録された語数が重要なのではなく、言葉の語義を確認することが一番大切なのだ。アウレーリオは改訂版を出すごとに語義を増やしているが、ウアイスは正式な記述に基づいた語義は出さず、同辞典の製作者の見解語義を掲載している。ミカエリスも語義が少ない」と比較し、アウレーリオを全面的に支持している。
「ミカエリスは一般向け」とエンリッケス氏。「要約されており、言葉を選んでいる。詳しい情報にこだわらない人に向いている」。
シプロ・N氏も「ミカエリス辞典は、この3辞典のうち最もシンプルだと言える。でも、自分は辞典の良し悪しを比べているのではない。ただ、ミカエリスは言葉の定義を表記し、基本的な疑問を満足行くように解決することに専念したと言っているのだ」と述べている。
辞典の電子版(CD―ROM)は、印刷された辞典と同じデータを基に作られているので、言葉を調べ易いというメリットがある。例えば、アウレーリオの場合、動詞を調べると、その動詞の変化表まで出てくる。エンリッケス氏は「製本された辞典はほとんど使っていない。パソコンを使うときは、必ずアウレーリオも開いている」と話している。
(フォーリャ誌1月11日)