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東西南北

2月14日(土)

 台湾の父方の親戚の家に約三年間いたイルアンちゃん(八つ)は十二日、南大河州ポルト・アレグレ市の母方の祖母の家に帰宅した。台湾人の伯母と共に同市空港に来たイルアンちゃんは、親戚一同に迎えられた。初めはもじもじしていたが、伯母が帰ると祖母や兄弟に抱きついた。「イルアン」とは、台湾のマンダリン語で「すばらしい希望」という意味だという。
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 サンパウロ州内の四十八人が一月に臓器を提供し、月別で史上最高を記録した。今までの最高記録である二〇〇〇年六月より四人多かった。臓器移植手術を受けた人は今年百五十人で、昨年同期は八十一人だった。提供される臓器のうち最も多いのは膵臓(すいぞう)で、今年三〇〇%増加した。増加の理由は広報活動によるものとしている。
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 サンパウロ市南部ジャバクアーラ区にある大貯水池の掃除が十一日、始まった。この貯水池は大雨が降ったとき、洪水が起きないように降雨を一時的にためるために造られた。ところが雨が降って雨水とともに、大量のごみ、がれきが貯水池に入り込み所期の目的を果たさなくなってしまった。数日前からマスコミが騒ぎだし、サンパウロ市当局がようやく動き出した。
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 一月三十一日までにサンパウロ動物園で動物七匹、サファリ動物園で三匹、二月に六匹が毒殺された事件で、犯罪研究所(IC)は毒物を運んできたのはネズミである可能性を示唆している。これで動物園が使用禁止の殺鼠剤(さっそざい)を使用した疑いが強くなり、動物愛護協会が批判のキャンペーンを張っている。