シンプルな名前が流行=敬遠される親と同名
2月14日(土)
【ヴェージャ誌十一日】ブラジルで今人気の名前は何だろう? 登記所の統計の傾向を見ると、これまでのように両親の名前を合体させてできた不思議な名前は減り、ブラジル本来のシンプルな名前が増加していることが分かる。しかしながら、名前はシンプルであっても表記方法は幅広く、例えば今回人気上位十位には入らなかった「カミーレ(Camile)」は、「Kammyle」「Camylly」など数十に及ぶ表記で出生届が出されているという。
上流階層の子供の名前は、「Y」や「LL」などはあまり使わずに、本来の普通の表記が多い。だが下流階層では「表記が分からないので聞いた通りに書いた」「こう表記すると思い込んでいた」などの理由で、一つの名前の表記方法は非常に多い。
登記所の統計では、ファーストネームのみを一つの名前として加算している。まず、女の子の名前から紹介しよう。
一位、アーナ(Ana)▼この名前の次にセカンドネームがあるケースが圧倒的だと思われる。その場合、アクセントはセカンドネームにくるので、聞いた感じはアーナではなく、アナと短く発音している。例えば、アナ・マリーア、アナ・セシーリア、アナ・ベアトリスのケースである。
二位、マリーア(Maria)▼これもセカンドネームがくるケースが多く、その場合の発音はマリアとなる。[例]マリア・クラーラ、マリア・フェルナンダなど。
三位、ジューリア(Julia)。
四位、ジオヴァーナ(Giovanna)▼これは他のものとは違ってイタリア系の名前である。
五位、ベアトリス(Beatriz)。
六位、ヴィトーリア(Vitoria)▼一昔前は「おばさんの名前」として敬遠されていたこの名前だが、人気を取り戻してきた。Victoriaという表記もある。
七位、レチッシア(Leticia)。
八位、ガブリエーラ(Gabriela)。
九位、ラリッサ(Larissa)。
十位、イザベーラ(Isabela)。
八位と十位のガブリエーラとイザベーラは、「lla」とLを二つ並べる表記もある。
次に男の子の名前を紹介する。クラシックな名前とされるアレシャンドレ(Alexandre)は、名前を付ける側である父親の世代に流行ったという理由で、人気十位には登場していない。
一位、ジョアン(Joao)。
二位、ガブリエル(Gabriel)。
三位、ルーカス(Lucas)。
四位、ペドロ(Pedro)。
五位、マテウス(Matheus)。
六位、ルイス(Luiz)▼この名前は、「Luis」などとも表記される。
七位、ヴィクトル(Victor)▼「Vitor」という表記もある。
八位、カウアン(Kauan)▼Cauaとも表記するこの名前は、トゥピー=グアラニー語で「鳥」を意味する。
九位、ギリェルメ(Guilherme)。
十位、ヴィニッシウス(Vinicius)▼「Vinicius」とアクセントを付ける表記もある。