2月14日(土)
[パラナ支局、ロンドリーナ]パラナ文化運動連盟(西森弘志ルイス理事長)は、去る一月十八日、ローランジアの移民センターで第五十七回定期総会を開き、四年後の移民百年祭を視野に、州内日系団体の力の結集を最優先とすることを確認した。各支部代表、パラナ日伯文化連合会の役員が出席、〇三年度の事業、決算報告をすべて、採決、承認した。〇四年度の新しい試みは、初のポ語スピーチ・コンテスト。これはほかの事業計画とともに承認された。
西森理事長は、文化運動連盟と日伯文化連合会(嶋田巧前会長、上口誠一新会長)の緊密な連携、さらに各地方日系文化団体の協力があってこそ、社会、運動、文化の各分野にわたって多彩な行事の開催が可能になった、という認識を示した。こうしたことができるのも、現世代が祖父母や両親から受けた教育の賜物、だからこそ、次期世代にもこれを伝承させなければならない、とする。
若い世代をひきつけるような企画が常に要求される、その意味で連盟の青年事業対策部(城間ミチ部長)を中心として行われている「連帯インテル青年」「インテル青年総会」などの事業は貴重であると高く評価した。
総会は、来るべき移民百周年祭が強く意識されていた。宮本厳氏が、特に資金面に言及した。「これまでのように、寄付や協力券(抽選券)の売り出しで、費用を賄うようなことは、やめるべきであり、祭典委員会を組織するにあたっては、強力なマーケチング部を設置し、資金獲得につとめるべきだ」。
吉井篤氏は、和太鼓の隆盛にふれ「ブラジルで和太鼓への関心が高まり、パラナ州でもロンドリーナ、マリンガ、アサイ、ローランジアなどを中心に若者たちが講習を受けている。若者を魅了しているこの部門を支援し、かれらの日系社会への参入をうながし、後継者の育成につなげたらいい」と述べた。
上野アントニオ名誉会長は「パラナ州の移民祭が七十年、八十年、九十年と成功してきたのは、運動連盟、文化連合会を柱にまとまってきたからこそ。百年祭も日系が一致団結し、非日系にも働きかけ、意義ある祭典にすべきだ。自分たちとしては、百年祭典に皇太子ご夫妻にご臨席いただけるよう努力している」と発言した。