ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
残存する奴隷制度=北東部の2.5万人が犠牲に
2月17日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】奴隷制度は一八八八年、アウレア法により公式に廃止されたが、ブラジルのはるか奥地の地域ではまだ残存している。
今に残る奴隷たちは農場主に買われる必要はない。彼らはマラニョン州やピアウイー州といった非常に貧しい地域の労働者たちで、奴隷的搾取が多いパラー州南部やマット・グロッソ州北部の農場で、一定期間働く契約の下に駆り集められる。
現地に着くと、労働者たちは給与がなく、農場主とあっせん業者に対して負った借金を返すために働くことに気づく。借金の総額は農場までの移動費、食費、家賃、仕事道具購入費などに基づいてあっせん業者が取り決めるが、それらはすべて本来なら雇用者が負担すべき費用だ。労働者たちは借金のため、また農場が都市部から離れており、場合によっては武装した見張りもいるために、そこでの労働を余儀なくされる。
刑法で「奴隷並みの労働への条件改悪」とみなされるこうしたやり方は、アマゾン地方で農地が拡大した七〇年代初めに出現した。奴隷労働は行政当局の担うべき検査体制の不備によって実現が容易となっていた。
カトリック教団体の農地聖職者委員会(CPT)によると、ブラジルでは現在、二万五千人が奴隷労働を強いられているという。〇二年には労働省の検査により、四千九百三十二人が奴隷並みの状態から解放されている。