ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

資産家に見る野性=米国作家が新資本論説く

2月19日(木)

 【ヴェージャ誌】米ジャーナリストのリチャード・コニフ氏の〃新資本論〃ポ語版「資産家の日常生活」が出版された。どう猛な野獣の世界と人間を、皮肉たっぷりにやゆしている。資産家は猛獣の三倍の悪辣さ、貪欲と攻撃性、飽くなき所有癖で秀でている。同氏は他に「ばい菌とドブネズミと気味悪い動物」も著し、ベスト・セラー作家として一躍有名になった。
 裕福なホモサピエンスにとって結婚は領土拡大の手段、利益分配は主従関係の系図。名だたる億万長者は、例外なくこの方法で富を蓄積してきた。
 チンパンジーの世界で雄同士が争い、負けた雄が大勢の雌の前から無残に退散する儀式がある。資産家はライバルを、大衆の面前で辱め快感を味わう。その他にも、チンパンジーと似た習性がある。戦勝祝いに空き缶を叩いて誇大宣伝をする。側近雄を多数従え、優越感に浸る。
 猿の王様は、残飯を多数の雌や老いた忠実な雄に分配する。これはロスチャイルド方式と呼ばれる。この性質は動物の遺伝子(DNA)に組み込まれている。没落の貴族や新進の資産家が、その系列に連なっている。ロスチャイルド家とドゥッポン家は従兄弟同士の近親結婚を行い、資産の親族外への流出を防いだ。
 猿には、ライバルに投げキスを送る習性がある。そして接近し、木の実などを贈与する。ライバルは近づきの徴と思って油断する。そのスキに、かみついて致命傷を負わせる。
 経済誌でこの手の取引は、話題に事欠かない。ライバルを油断させるために、歯の浮くような甘言、密告、裏切りの三拍子は日常茶飯事。次々新手の詐欺取引を考案し、騙されたグループは不勉強で軽蔑されても同情されることはない。
 神が創造した天地に、人間は貨幣を創造した。神は貨幣を見て、何を思ったろうか。貨幣を誰に与えるべきか、神は迷ったに違いない。虫めがねで探しても、見当たらなかっただろう。
 資産家という動物は、陰惨な遊びを好む。コロシアムでは貴族が酒の肴に、闘士に戦わせ血を見て興じた。現在も資産家には、残忍な趣味がある。オナシスはホーム・バーの腰掛けを、鯨の生殖器で革張りした。奇怪な生臭い贈り物の例は、歴史に数多い。しかし誰でもいつかは、こう成りたいと願っているものだ。

 

こちらの記事もどうぞ

Back to top button