エコノミ-ア

2月19日(木)

  サンパウロ州大学経営者組合によれば、二百万人の学生が私立大に学び、二五%の五十万人が授業料を滞納と発表した。そのうち十万人は家庭の事情で勉学を断念せざるを得ない状況にある。大学側は滞納者の新学期就学を拒否した。授業料の滞納は昨年、二〇%で年々増加の予想。授業料の七五%は、教授の給料と教材に支払われると大学はいう。
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 零細企業向け経済誌PEGNは今週、前例などを紹介しながら輸出特集を組んだ。科学技術省は、イミグランテ街道の入り口に産業振興局サンパウロ市支部を設置した。サンパウロ州輸出ロジック・センター(CELEX)は、零細企業支援機関(SEBRAE)と協賛で企業連合による輸出促進を指導している。データ・バンクの協力を得て、国際市場の情報も提供している。
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 失業者に就労斡旋をする労働者協同組合が急増し、検察局が摘発している。二〇〇三年までに二千二十四組合が設立され、三十一万二千の組合員が登録している。労働者または技術者が中心となって経営し、主従関係が存在しないのが法令の趣旨。人材派遣の斡旋組合やメーカーが衣替えしただけの経営権のない組合は違法だと、検察局はいう。
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 スーパー・ネットのボン・プレッソ争奪戦が、米系ウオル・マートとオランダ系ローヤル・アホールドの間で展開されている。指し値は三億ドル、カーニバル後に決定される模様。もしもウオル・マートが買収すると、現在の三支店から九州にまたがる百四十三支店に膨れ上がる。同スーパーは国内ランク六位から三位に浮上し、上位三スーパーの巴戦が予想される。