2月20日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十九日】前国会対策副委員長の不正行為に関する議会調査委員会(CPI)の設置阻止で政府与党は結束したものの十八日、連立与党のマギノ・マウタ上議(PL)からビンゴ(数字賭博)CPI設置案が提議され驚いている。同案は必要数を五票上回る支持票をすでに獲得しており、CPI設置が具体化した。ジルセウ官房長官に直接矛先が向けられたものではないが、包囲網が着々と縮められていることで大統領府は事態を重くみている。
(ほんぶん)
CPI設置で官房長官に一時離任するように、最高裁のコレイア長官は進言した。前国対副委員長の在任時における不正を調査する党内委員会を設置することで官房長官の留任を、大統領は正式に決定している。
官報は前副委員長直属の部下三人に対し、在任中の関係書類一切を連邦総弁護庁(AGU)へ提出するよう通達した。
政権の要とされる官房長官が、最近は大統領側近会議から外されている。メンバーはグシケン広報長官とドゥルシ総務長官、レベロ政策調整委員となった。
CPI阻止工作では、前副委員長に注意が集中した。マウタ上議から提出されたビンゴCPI設置案は、PTを除名されたエロイザ・エレナ上議(無所属)が三十二支持票を集めた。その中にPT上議四人も含まれている。エレナ上議は同CPIで、ジニス前副委員長が呼び出し第一号になると述べた。
前副委員長の不正CPI設置を提議したバーロス上議も、カーニバル終了までに必要数を獲得することに自信を強めている。検察庁は、前副委員長が在任中も賭博業者と会合していたことを確認した。
上院ではサルネイ上院議長とカリェイロ上議、マガリャンエス上議の三人が、CPIの火消し役で協力を誓った。三人の議会での政治力が注目されている。
政府はビンゴの国営化を検討している。サッカーくじのように連邦カイシャ・エコノミカの管轄下に置き、政治献金や癒着などを回避する考えだ。