サンパウロ州、官民提携し刑務所建設=まず試験的に6カ所=工費総額1億R$見積る
2月20日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十九日】ジョアン・カルロス・メイレーレスサンパウロ州科学技術・経済開発・観光局長官はこのほど、エスタード紙の独占インタビューで、サンパウロ州政府が二カ月間以内に、州内六カ所に刑務所を建設するため官民提携事業(PPP)条例案を試験的に実行に移すことを明らかにした。
刑務所建設費は計一億レアルと見積もられている。「刑務所建設でPPPを実験することによって、PPPがもたらす経済的なインパクトや利害などが分かる」と、同長官は言明している。
ジェラウド・アウキミン同州知事は十八日、「これらの刑務所は最新防備システムの刑務所ではない。サンパウロ市の警察署内の留置場での拘置者をゼロにするのが目的。市内の九十三カ所の警察署のうち、五十カ所はまだ拘置者を収容している状態だ」と声明している。知事は十九日に正式に建設発表を行う。「カランジルー複合刑務所を解体した時と同じ規模のオペである」。
サンパウロ州の公式データによると、現在州内の拘置者は十二万六千人おり、増加傾向にある。実際警察は、十二月二十九日から二月九日までの間に二千二百人を逮捕している。しかも拘置者一人当たりにかかる経費は月に七百レアルに達する。
メイレーレス長官は、「州政府は十四カ所の刑務所建設に取り組んでいるが、さらに多くの新刑務所を建設する必要がある。PPPを実施することによって、緊急に建設することが可能となる」と説明している。
サンパウロ州のPPP条例案は現在、サンパウロ州議会で緊急事項として検討されている。この条例案の内容は民間投資家に対する保証や、提携契約期間中に流動資産を保証するサンパウロ州開発事業公社(CPP)の創設など。これが可決されれば、サンパウロ州の開発事業のモデル条例となる。
メイレーレス長官は、PPPの主な目的を「ブラジル経済の現状に順応すること」だとしている。「過去三十年間に、開発事業に対する政府の姿勢は大きく変わった。以前は投資分の三分の二が政府持ちとなっていたが、現在では全体の一二%~一三%まで減っている」との見解を述べている。
サンパウロ州政府は刑務所建設以外に、地下鉄や近郊環状線道路(ロドアネル)の拡大を含む交通機関関係の事業などもPPPによって推進する意向である。「サンパウロ州の大きな進展に貢献する条例となるだろう」と、メイレーレス長官は断言している。