2月20日(金)
ブラジル日本商工会議所(田中信会頭)の定例昼食会がサンパウロ市内のホテル・ソフィテルで十三日行なわれ、サンパウロ州科学技術・経済開発局のジョアン・カルロス・デ・ソウザ・メイレ―レス長官が『サンパウロ州経済発展と潜在力』について講演した。
メイレ―レス局長によれば、州政府の最重要経済政策は「奥地農工業品の輸出拡大による奥地の雇用および所得の増加」で、目的達成のために「州政府は輸出ルートの輸送網の整備に集中投資を続けている」と語った。
その具体例として▽新イミグランテス街道開通で陸路によるサントス港への輸送が増え輸出増に▽サントスへの鉄道輸送網の拡大による同港からの輸出増加▽パラナ川、チエテ川の水路網の整備による穀物類の輸出増加、などをあげた。
今年は奥地の六空港からの空輸便を拡大し、農産物(花卉、野菜)の輸出増加も計画している。
局長は「四月十九~二十三日に予定されているアウキミン州知事とサンパウロ州工業連盟(FIESP)の経済使節団の訪日では、サンパウロ州中小企業の農工業品輸出を促進するために、多くの日本企業との共同経営を成立させたい」と、訪日に期待している。
また局長は「あまり知られていないが、サンパウロ州の砂糖輸出は全国一」であり、サンパウロ州農業の潜在力を強調した。局長の講演はメモも一切見ないで、二十分間、経済政策を立て続けに説明し、その記憶力に会員は驚いていた。
<新入会員>ファザノホテル・レスタウランテ、アレシャンドレ・上田さん