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追いつめられる失業者=15.9%が引っ越す

2月24日(火)

 【ジアーリオ・デ・サンパウロ紙】二十年前から事実上停滞したままの経済情勢の中、失業に直面した中流層の人々は、年を追うごとに貧しくなり、生活費の切りつめを強いられてきた。
 これまで新車購入、週末の映画、レストランでの食事をあきらめてきた人たちは現在、持ち家を手放し、家賃の安い貸し家に引っ越すという、さらなる犠牲を払わざるを得なくなっている。
 昨年十二月にサンパウロ市労働扶助推進局が失業者四百二人を対象に実施した面接調査で、家計が苦しくて引っ越した人は一五・九%、そのうち、持ち家を売却してさらに狭い家を借りた人は九・二%、貸し家からもっと家賃が安い貸し家に引っ越した人は四・七%、持ち家を売ったり、貸し家から出て、両親と同居するようになった人は一・五%、同じく兄弟の家に居候するよう担った人は〇・五%だったことが判明した。
 所得減少はさまざまな理由から説明できる。その一つは労働力の供給過剰だ。失業が多いと、雇い主たちは高賃金の従業員を解雇し、より安い賃金で人を雇う。そして失業者たちはパート労働などを余儀なくされる。
 「二〇年前に息子は父親の生活水準と同等か、それ以上を手に入れられた。現在、それはほとんど不可能となっている」とカンピーナス総合大学経済研究所のクアドロス教授は述べた。 サンパウロ市在住のセザール・サントスさん(四三)は二年間で自分の生活水準が一転して下がったのを身にしみて味わった。大学中退の学歴を持つサントスさんはアルミ工場の生産課長で、千七百レアルの月収があった。健康保険に加入し、自家用車(サンタナ)を所有し、あるクラブの会員だった。
 しかし、今はそれらすべてを失った。生き残るために見つけたただ一つのアルバイトは、一回当たり三十五レアルをもらえ、月に十回から二十回催されるイベントの警備員だ。離婚し、二人の子どもの父親であるサントスさんは家賃が払えないので、母親の家に居候している。「母の心の支えにはなっている。お金がないからね」。
 昔の生活のほぼすべては切り捨てたとサントスさんは言う。「携帯電話は切った。ケーブルTVも解約した。クラブの会員も脱会した。パソコンは借金返済に売り飛ばし、車も売らなきゃならなかった」。仕事は探し続けているが、元気がない。「ほんと情けないよ」。

 

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