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ルーラ大統領訪日か=すでに招待状

2月24日(火)

 ルーラ大統領訪日か―、という噂話があちこちでささやかれている。というのも、この三月にセルソ・アモリン外相が外務省の招待で訪日することになっており、ブラジル外務省アジア担当局長の藤田エジムンド大使によれば、その目的の一つに「大統領の訪日スケジュールの調整が入っている」からのよう。
 石田仁宏サンパウロ総領事は十日の記者会見で「すでに大統領に招待状は渡されています。できるだけ早いタイミングで訪日していだたきたいと思っております」と語っていた。
 五月の大統領中国訪問はかなり高い確率で予定されており、その道筋で訪日というタイミングも、物理的には不可能ではないからだ。ただし、日本外務省筋の話では「単独訪問が望ましいところ」だ。
 ブラジル国内情勢に詳しい人によれば、「すでにインドにもいっているし、十月に地方統一選挙を控えている国内情勢や、世論の動向を考えたら、そうそう何度もアジアまで足を運べる状態ではない。ならば、中国と日本を一緒にするという選択肢は、ブラジル政府にとっては現実的かもしれない」と分析する。
 藤田大使に確認したところ、十九日晩時点で「五月訪日説はまったく未確定な話。六月という話もあれば、他の時点でという話も」とのこと。
 「むしろ、我々としては、日本の首相にも来ていただきたいと思っています。すでに三回招待状を出しています。小渕首相、森首相にも招待状を出していましたが来伯は実現しませんでした。もちろん、小泉首相にも出しています。十一月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の折りには、来ていただけることを期待しています」と語った。
 いずれにしても、アモリン外相の訪日の成果に期待したいところだ。