2月26日(木)
二〇〇三年のアルゼンチン向けブラジルの輸出が前年比九三・三%増で四十八億ドル、隣国の経済危機以前の水準に戻ったと貿易統計財団が発表した。アルゼンチンは昨年、経済成長率も高く失われた二〇〇二年を取り戻している。隣国は二〇〇四年も、ブラジルを凌駕して成長する予測だ。 ◎
北東伯地方は、観光事業の投資でもリオを大きく引き離している。バイア州だけで二万人の観光客を受け入れるホテルが、トランコーゾ、ポルト・セグーロ、イリェウス、イタカレで続々建築中。
SENACは今年中に、四万五千人の観光施設向け従業員を養成する。英語やスペイン語の会話やホテル・レストラン業務の速成講座を始めた。
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インフラ工業協会(ABDIB)は二十一日、官民合同プロジェクト(PPP)の一環で運輸と衛生部門の設備投資に二〇〇四年、百六十億ドル投入されると発表した。近年の設備投資は、低調であった。まだ十分とはいえないが、ブラジルの外貨準備高からみて海外投資は、二〇一〇年までに四百億ドルはインフラ整備に投資されるものとみている。
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パラナグア港で大豆積み出しを待つ大型トラックの行列が昨年、延々百キロメートルに及んだ。船舶への積み込みを待たされること、十日間。今年は大豊作が予想され、大豆の港湾積み出しは、さらに大混乱が予想される。ブラジルの輸出回廊は陸路や水路、鉄道、港湾全て不備だらけ。ブラジルが大きな期待を掛ける農産物輸出の競争力が、懸念されている。