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コチア青年来年50周年=「連絡密に」役員呼びかけ

2月26日(木)

  「コチア青年の誇りを、もう一回思い起こして欲しい」。健康上の理由で、任期半ばで退いたコチア青年連絡協議会の香川公宏元会長(現相談役)の後に就任した高橋一水会長は、二十五日来社し、力強く全伯のコチア青年に呼びかけた。副会長を二人増やしてパワーアップした新執行部は、来年九月に予定されている五十周年式典に向け、実質的な準備活動を始める。
 五十周年式典は九月二十五日に北海道協会会館で行われる予定で、日本からも全国農業共同組合中央会などから来賓を招きたい、としている。同時に、五十年の歴史を総まとめする五十周年記念誌、イッペーを四百~五百本植樹して「コチア青年の森」を作る計画なども構想されている。
 高橋会長は、「全伯に散らばっているコチア青年だが、記念すべき五十周年にはぜひ集まって欲しい」と語る。黒木慧副会長も「恐らく最後の記念誌になるでしょう。それだけに良いものを」と協力を訴えた。
 五十周年式典をにらみ、一月の定期総会で定款が改正され、副会長が三人から五人に増員された。副会長から会長に昇格した高橋さんをトップに、黒木、山下治両氏はそのまま副会長に、菱沼利昭、玉腰範義、杓田美代子さんが新しく副会長に加わった。執行部の任期は今年一杯だが、山下さんによれば「できるだけそのままの陣容で式典を迎えたい」意向だそう。
 一九五五年九月十五日に到着した第一次第一回の百九人を皮切りに、六八年一月の十一人まで合わせて二千五百八人がコチア青年として移住してきた。花嫁移民五百人を入れれば約三千人に上る。玉腰副会長は「これだけの人数が、組織的に故郷を後にしたのは、日本の歴史に残るできごとです」と強調する。
 高橋会長は、「さらに連絡を密にして、みなさんの協力をお願いしたい。資金面だけでなく、その後の各地の状況を教えて欲しい」と全伯に四十以上ある支部に呼びかけた。