2月26日(木)
神戸市の日伯協会と国立海外日系人会館推進委員会は、昨年十一月半ばから年末にかけて、毎週一回六回連続で、同市中央区のラッセホールなどを中心に、「ブラジル文化講座」を開催した。ブラジル・ファン、ブラジルを知ろうとする人々延べ九十人が受講。「ブラジル文化の一部をうかがい知ることができた」と好評だった。
講座は「ブラジルの民族と文化」(講師、田所清克京都外国語大学教授)、「ブラジル音楽の変遷」(講師、青木義道ブラジル民族研究センター研究員)、「アマゾンの淡水魚」(講師、青山茂神戸市立須磨海浜水族園学芸員)、「ブラジル食材と家庭料理」(講師、コズエ・スズキ・東村・ポ語通訳者)、「ブラジルのコーヒー」(講師、竹本彰太コーヒー鑑定士)、「日本人のブラジル移住史」(講師、黒田公男移住史研究家)。
日伯協会のボレチン『ブラジル』は、講座と受講者の模様をつぎのように紹介した。
――わたしたちの生活のなかに、コーヒーやサンバ、音楽やサッカーのように「ブラジル」を特別感じず、日本人のなかに溶け込んでいるものが多い。ふだん接しているピラルクーやアマゾンに生息する淡水魚を身近に見て感動した。
またUCC博物館では、コーヒーものでも、より深く、また珍しい生き物を見ることができた。その一つはアマゾンに生息する人間の身長より大きい巨大魚だ。須磨海浜水族園を訪ねて、世界最大といわれる古代化石魚の発生の昔からどのようにして世界中においしいコーヒーが広がったのか、日本で飲めるおいしいコーヒーの話を聞いて新しい発見もあって喜びがあった。