2月27日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十六日】二十五日午後三時三十分ごろ、リオのカーニバルの採点結果が発表された。今年は、マスコミが優勝候補として報道しなかったエスコーラ・デ・サンバ「ベイジャ=フロール・デ・ニロポリス」が二連勝を果たした。
ベイジャ=フロールの今年のテーマは「アマゾン」。大雨で山車の一つが部分的に破壊されたが、陽気さを失わずにカーニバル会場のサプカイー大通りを練り歩いた。「優勝するのは技術的にミスが少ないエスコーラだ」と、アニス・A・ダヴィー同名誉会長は語る。
一方、「グランデ・リオ」は二十五日、過激な性行為を表現した山車に黒いプラスチックをかけて無理やりデスフィーレに出したジョアンジーニョ・トリンタ氏を解雇した。トリンタ氏は国内で最も有名なカーニバル職人。
同エスコーラの幹部らによると、トリンタ氏は今年のテーマである「エイズ・性病予防」を忘れ、自由奔放なセックスを山車で表現することにとらわれ過ぎたと指摘。また教会が山車を批判したことでトリンタ氏は激怒し、カーニバルを放り出して教会をいかに挑発するかを考えていたという事実も、幹部がトリンタ氏解雇の決断を下した理由の一つである。
当初、児童裁判所が山車の使用を禁止したという情報が飛び交ったが、それは全くの誤報であり、リオ州検察局が「山車を地味にした方が良い」とアドバイスしただけだった。そこで、トリンタ氏一人が個人の判断で真っ黒な山車を出していたことが明らかになった。