2月28日(土 )
十年ぶりに熱狂が戻ってきた――。南米最強のサッカークラブを決めるリベルタドーレス杯の予選リーグが二十六日、サンパウロ市内のモルンビー競技場であった。十年ぶりの出場となるサンパウロFCがチリ代表のコブレロアを三対一で下し、予選リーグ突破に向けて弾みを付けた。平日夜の試合開始にもかかわらず、同競技場には五万四千人のサンパウリーノが詰めかけたことからも、期待の高さがうかがえた。
名将テレ・サンターナ監督が率いた一九九三年、九四年に同杯を連覇して以来の出場となるサンパウロFC。試合開始早々から、気合十分で、前半十一分までに、二点をもぎ取る猛攻を見せた。味方DFの自殺点で一点を献上しながらも、試合終了間際にはエースのルイス・ファビアーノがこの日二点目を挙げ、突き放した。