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芸能人を苦しめる人々=プライバシーを侵害=タイプ別に分けて紹介

2月28日(土 )

  フラッシュを浴びて雑誌の表紙を飾る芸能人。そんな彼らは私生活を踏みにじられ、人々から信じられないような仕打ちを受けるという悩みを抱えている。「旅客機から降りてすぐトイレに入り、放尿していたところを隣りにいた男に録画された」というのは俳優ラウル・コルテス(七二)。フォーリャ誌が紹介している芸能人の体験談を見ると、かなり理不尽な扱いを受けている芸能人が多いことが分かる。芸能人たちを苦しませる人々をそれぞれのタイプに分けて紹介するとともに、「もう、うんざり」と悲鳴を上げている芸能人の話も掲載する。

 [親友タイプ]診療所の待合室にいる芸能人の隣りに座り込み、「こいつ、俺の幼なじみなんだ」と言い張るタイプ。芸能人の私生活を根掘り葉掘り聞き出そうとし、根拠のないことを言いふらす。「北東部の政治家がある日、選挙キャンペーンに参加してくれと頼んできた。それを断ると、今度はライバルの政治家から電話があり、あの政治家が僕の親戚だと言いふらしていると言った。僕を使って当選しようと考えたんだよ」(ファビオ・アッスンソン、三二、俳優)。
 [共同経営者タイプ]「いい儲け話があるんだが…」と近寄ってくるタイプ。このタイプの人は、「女優ヴェラ・フィッシャーとスパ(健康センター)を経営する」「ロマーリオの好きな音楽のCDをリリースする」「女優デボラー・セッコの人形を発売する」など、くだらないアイデアを持ちこんでくることが多い。
 [芸能人を心理士扱いするタイプ]空港の待合室などで、突然芸能人に対して自分の苦労話を延々と話しつづけるタイプ。
 [作家タイプ]俳優の控え室を訪れ、「自分が書いた脚本はとても素晴らしい作品だ。ぜひ演じるべき」と勧めるタイプ。また、「このギャグは絶対受けるから」と全然面白くないネタをお笑いタレントに訴えたりする。
 [芸能人を馬鹿にするタイプ]特にセックスシンボルの女優やモデルに対して、「なーんだ、もっと背が高くて、美人で、金髪だと思ったのに…」と、芸能人の髪を掴みながら言うタイプ。「あなた、テレビでは老けて太って見えるのに、実際にはきれいね、なんてわたしを誉める人がいるけど、結局わたしをけなしていることに気付かないのかしら」(デボラ・ブロッキ、四〇、女優)。
 [マクンベイロ・タイプ]芸能人をマクンバ(黒魔術)から守るという使命にかられ、「マクンバ返しをやるから、それに使う材料費を払ってほしい」と詰め寄るタイプ。自分もマクンバをやっていることに気づいていない。
 [何でもちょうだいタイプ]「母が病気なので家ちょうだい」「起業するからお金を貸して」と何でも芸能人に頼むタイプ。また、芸能人に対して商品価格の倍を請求する商人もこれに入る。「ホットドッグを売るのでワゴン車が欲しいと家まで頼みにくる人が何人いたことか」(パウロ・ヴェラスコ、二四、元サッカー選手ライーのマネージャー)。
 [礼儀知らずタイプ]芸能人を自分の所有物的な存在だとみなし、明らかに礼儀知らずだという行為を平気でやるタイプ。「空港の待合室で仮眠をとっていると、突然ヘンな女がやってきて僕のサングラスを取り上げ、『あなたの目が本当に青いかどうか見せてよ』と言いやがった。礼儀正しい人には礼儀をもって接するが、勝手に私生活に踏み込んでくるヤツには『うるさい!』と言うね」(ミゲル・ファラベーラ、四六、俳優)。
 (フォーリャ誌〇三年十二月十四日)