『グッバイ、レーニン!』=昏睡中にベルリンの壁崩壊
2月28日(土 )
アレックスの母、クリスティアーネは、夫が西側へ亡命して以来、祖国・東ドイツに忠誠心を抱いている。建国四十周年を祝う夜、アレックスがデモに参加する姿を見た母は心臓発作を起こし、昏睡に陥る。意識が戻らないままベルリンの壁は崩壊、東西ドイツは統一される。八カ月後、奇跡的に目を覚ました母に再びショックを与えないため、アレックスは母の周囲を統一前の状態に戻し、世の中が何も変わらないふりをしようとするが…。
ベルリンの壁崩壊という大事件を舞台に、たまらなく健気で切ない家族の物語が生まれた。それが本国ドイツで記録的なヒットとなり、ベルリン映画祭で最優秀ヨーロッパ映画賞を受賞した『グッバイ、レーニン!』。東に生まれながらも自由と解放に憧れ、希望を抱く青年アレックスが、母親を失いたくない一心で奮闘する姿を描いた、心温まる物語。
この映画は、東西統一に直面した人々の変化や戸惑い、未来への不安と希望を刻々と映し出す。その中で、ごく基本的な幸せを追い求める家族の姿が、時に滑稽に、時に痛々しく描かれる。統一前の環境を作るため、東のピクルスを探して駆け回ったり、ジャムのラベルを張り替えたり、自作のテレビ・ニュースまで製作するアレックス。その涙ぐましい努力が、可笑しくて切なくて、胸が熱くなる。すべてが終わった時、爽快な気持ちがこみ上げる一作。
ポルトガル語名 アデウス、レーニン!▼製作 ドイツ、二〇〇三年▼監督 ヴォルフガング・ベッカー▼出演 ダニエル・ブリュール、カトリーン・ザース、ほか▼年齢制限 十二歳▼公開日 〇三年十二月二十五日から上映中▼サンパウロ市の映画館 ブリストル7、エスパッソ・ウニバンコ4、フレイ・カネッカ・ウニバンコ3。