3月 2日(火)
ブラジル日本都道府県人会連合会(中沢宏一会長)の代表者会議が二月二十七日、サウーデ区の鳥取県人会で開かれた。今年七月に予定されているフェスチヴァル・ド・ジャポン(日本祭り)では、米映画「ラスト・サムライ」が世界的に好評なことからテーマを「サムライ」にすることなどが報告された。また、一月にニッケイ新聞に掲載された中沢会長のインタビューを巡り、愛知県人会の林アンドレー会長が再度質問。「会長らに嘘の答弁をする県連会長は許し難い」として三月に予定されている定期総会では中沢会長に対抗するシャッパを提出することを明言した。従来、二年に一度行われてきた県連の会長選挙でシャッパが二つ以上提出されたことはなく、異例の定例総会になる見込みが強まった。
七月二十三日から三日間、サンパウロ州議会駐車場を会場に開かれる日本祭りは、日本精神の粋とも言える「サムライ」をテーマに、会場内で鎧甲や刀など武士にちなんだ日本文化の紹介を図ることを明らかにした。
また、昨年と同規模となる約一万平米の特設テント内は大豆などを扱う「緑の広場」、郷土料理などを扱う「食文化広場」、環境にやさしい企業を紹介する「環境広場」など目的ごとに分類した七つの広場で構成することも発表された。
一月の代表者会議でも議題に上がった中沢会長のニッケイ新聞のインタビューについて、林会長が再度質問した。
吉加江ネルソン副会長にはこの三カ月間、県連代表としての仕事から外れてもらっている||とニッケイ新聞記者に対し、発言したことを中沢会長は一月の代表者会議で否定。その後、二月十九日付けの紙面で宮崎県人会の桑畑良平氏が、発言の真偽を探る投稿を送ったことを挙げ、林会長は「あの投稿が本当なら、中沢会長は代表者会議で我々に嘘を付いたことになる。こんな風に舐められていては、一人一人の立場がなくなる。コロニアの笑い物になる状態でいいのか」などと憤慨。「私は次期会長選挙で中沢会長への対抗馬となるシャッパを提出することを宣言します」と林会長は強い口調で言いきった。
これに対し中沢会長は「吉加江さんが代表者会議で、執行部の意向と反対のことを言ってきたのは皆さんもご存じのはず」と釈明した上で、改めてインタビューでの発言を否定した。
昨年の定款改正に伴って今年初めて設立された県連選挙管理委員会は総会十日前までの十六日まで、シャッパを受け付ける。