3月 4日(木)
【ヴェージャ誌】勝つためには手段を選ばずとばかりに、選挙資金カンパのため裏方は狩り出される。当選してしまえば、裏方は犯罪人扱いされるという衝撃的な告白が暴露された。
レオネル・ブリゾーラ氏の子息、ジョゼ・V・ブリゾーラ氏は、ドゥットラ南大河州政府でロト(宝くじ)局長を務めた。PT議員を国会へ送るため賭博業者間で資金を集め更迭されたジニス国会対策副委員長とは、同業のよしみ。乞われれば、ジニス氏の潔白を証言しPTを告発するという。
ボスのジルセウ氏が、大統領選で資金カンパの陣頭指揮を採ったのは明白。地方選を控えた今年、野党追及の矛先が官房長官に向けられた。ボスを守るために、裏方は「下郎の首」として差し出されることになったと、同氏は真相を語る。
州政府ロト局が選挙の資金源となるのは、政界の常識だ。党の要請があればロト局は長官や職員総出で、違法行為で資産を蓄えた実業家をゆすって歩く。資金協力をした実業家に見返りとして、違法行為を看過する。これは、党の計算に織り込み済みなのだ。
南大河州から多くのPT議員が、この種の資金で国会へ送り出され閣僚など政府の要職に就いた。これら実業家は、選挙裁に登録されていない裏金資金の予備軍だ。選挙時に全員呼び出され、候補者から金額を強制的に割り当てられたと、実業家らは供述した。
この金脈は政党の裏資金として、党本部が当然のように圧力を掛ける。党員は協力を拒否するなら、政治生命ばかりでなく家族の生命にもかかわる問題となる。サントアンドレ前市長の轍を踏むことにも、なりかねない。同氏は父ブリゾーラ氏のPDTから移籍したことを後悔し、PTを離党した。現在は失職中。