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評議員が会費未納で重要発言=沖縄県人会=指摘を受け脱会届け

3月 4日(木)

  【既報関連】二月二十九日に開催されたブラジル沖縄県人会(宮城調智会長)の第六十七回定期総会で、赤嶺尚由理事は質疑に立ち、「あえて名前は言いませんが」と前置きした上で、「コロニアでも有名な方、文協の副会長も務められた(県人会の)評議員が、会員の最低限の義務である会費を未納で、会員としての資格もないままに、いろいろな重要な局面で影響力のある発言をしてきていることを、どうするのか?」と問題提起した。
 宮城会長は「会費を納めていなかったのは、その人の認識不足であったと思う。ただ、評議員になってもらう前に、調査しなかった我々執行部にも責任はある。これは執行部、理事会で解決できる問題だと思う。きちんと調査してから対応したい」とその場で返答した。
 三日に電話で確認したところ、その評議員、西銘光男さんは、「会費があることは知っていましたが、ついつい、うっかりしていました」と会費未納を認めた。当時の会長に薦められ、西銘さんは一九九六年に本部に直接入会した。評議員には〇〇年から四年間就任している。「何を言われても反論の余地はありません。あやまるしかありません」と語った。
 「これ以上、みんなに迷惑はかけられません。会費はきっちり清算する積りです。すべての処置は理事会におまかせします。今日、郵送で脱会届を出しました」
 大半の会員は支部に所属しており、支部が一括して会費(年間三十レアル)を回収し、本部に納めている。「直接に本部の会員になっているのは少数で、昔からの会員が大半。みなさん知っているから、自発的に振り込んできているので、こちらから会員個人に会費請求の通知は出していません」(本部事務局)という事情もあり、「うっかり」が誘発されたよう。西銘さんは総会前に、事務局に会費支払いを申し込んだが、「まだ処置が決まっていないので」と受け取りを断られた。
 宮城会長は三日、ニッケイ新聞の取材に対し、「赤嶺さんは自身が理事であるのに、物事の順序が違うのではないか。こういう話は、まず理事会で話し合うべきもの。事前に何の連絡もなく、突然、総会でやることじゃない。なんでもかんでも総会にいきなり持ち出したら、会の運営が破綻する。とにかくちゃんと調査し、理事会で話し合って対処したい」とコメントした。