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ジニス氏疑惑事件 リオ州議会がCPI設置=局長時代を調査=大統領府官房次官の召喚も=新たな展開みせる上院

3月 5日(金)

  【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】リオデジャネイロ州議会は三日、ジニス元州とばく取締局長官時代の不正行為を調べる議会調査委員会(CPI)の設置を決定した。設置手続きを四日に行い、八日から証人喚問を始める。まず、大統領府官房庁のセレ次官の召喚が噂されている。セルジオ・カブラル上議(PMDB)も、上院でビンゴCPI設置運動を準備中。同じくCPI設置を進める連立与党のマウタ上議は、中止の見返りとしてネスレのガロット買収支持をサルネイ議長に求めた。

 リオ州議会CPI議長に予定のカラザンス州議(PV)は、官房室秘書室長のセレノ長官召喚は大統領府のソアーレス前保安長官の一存にかかるとした。セレノ長官は、ジニス氏の仲介人である。
 セレノ長官の調査協力次第では、次々証拠書類が現出すると同州議はみている。州議会CPIの証人喚問には、さらにラモス賭博業者やとばく取締局の課長、リオ社会保障院の課長など多数が名を連ねている。同CPIは、PT議員の選挙資金とビンゴの関係には介入しないと同州議は語った。
 上院内にカブラル上議によるCPI設置運動のあることを知って、政府は動揺した。これで上院ではアンテロ・バーロス上議(PSDB)の他に、マウタ上議(PL)とカブラル上議(PMDB)のCPI設置運動が起きている。
 マウタ上議はCPI設置断念の見返りに、ネスレによるガロット買収支持をサルネイ議長に求めた。ガロット工場は、同上議の地元にある。他にも見返りを求める議員が、続出した。
 セーラPSDB党首は、政府はCPI設置阻止のために国道工事に三十億レアルの予算を放出し反対票を買収していると非難した。CPIは野党の要求ではなく、国民の要求と警告。政府はビンゴの営業停止だけでなく、CPIまで閉鎖するつもりだと攻撃した。
 PFLは、CPIで党内が二分している。PFL所属の上議十六人のうち、ロゼアナ・サルネイ上議とロボン上議の二人がマガリャンエス上議派を表明。六人はボルンハウセン上議派。残り八人は、証拠不十分として態度を保留している。