3月 9日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】動物保護団体が立ち上がり、その力を示そうとしている。市の外郭団体、動物管理センター(CCZ)が路上で捕獲した動物の大学や研究機関への引き渡しを禁じた条例案に対し、マルタサンパウロ市長が拒否権を行使したからだ。
「誰でもCCZに行き、犬一匹に十レアルを払い、連れ帰って切り刻む。飼育場で育てられた動物にかかる年間四百五十ドルのコスト分を支払えば、CCZの動物はもっと価値が上がるだろう」と動物保護団体「サンフランシスコの庭」のカルーゾ代表は訴える。
サンパウロ市保健局のヴェシーナ局長は路上動物のコストは低く、科学の進展にかかるコストも低くなると反駁した。セーリ・サンパウロ総合大学医学部長も「科学研究は計画に沿って行われ、実験に必要な動物の数はあらかじめ決まっている」と、低コストが実験用動物の増加につながるという同団体の言い分には異議を唱えている。