ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 水不足が深刻化=節水協力者に割り引き 大サンパウロ市圏

水不足が深刻化=節水協力者に割り引き 大サンパウロ市圏

3月11日(木)


 【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】サンパウロ州水道局(SABESP)は九日、節水運動に協力した消費者に報奨制度を準備中であると発表した。詳細は十日、発表されるが節水した量に比例して水道料金の割引が行われる。
 テレビや屋外広告、横断幕などを幹線道路の交差点に掲げあらゆる機会を通じて、水道局は節水運動を呼びかけてきたが成果を上げていない。節水運動の目標は二五%減だが、節水したのは一〇%に過ぎない。
 大サンパウロ市圏へ給水するカンタレイラ貯水池の水源地域で南ミナス州のジャグアリとカショエイラ地方は、降雨が少なかった。三月九日までに貯水池へ流入したのは水位にして二十六・九ミリメートル、僅か平均の一五%であった。
 断水を避けるには、貯水能力の四〇%相当の水量が必要とされる。水道局技師は三、四月の降雨に注目している。一九九一年の三月に四百七十ミリ降って、必要を満たしたことがある。四月は乾季の始まりだが、よく降ることがあるので降雨を期待している。