3月11日(木)
【既報関連】在外選挙人登録者の増加を図ろうと、ブラジル日本都道府県人会連合会(中沢宏一会長)は十五日から県ブロック別キャンペーンを実施する。今年一月の代表者会議で決まったもので、サンパウロ総領事館の全面的な協力を仰ぐ。十五日の北海道・東北ブロック七県を皮切りに、三十一日まで九つの会場で在外選挙人登録を始め、死亡届や婚姻届なども可能となる。県連在外選挙委員会の網野弥太郎委員長は「七月の参院選を考えるとギリギリの日程。ぜひ、登録を」と呼び掛ける。
現在、在外選挙人登録をしている日本人は世界中で約八万人。サンパウロ総領事館管内では、わずか一万千五百九十一人(一月末現在)に過ぎず、そのうち実際に投票するのは三割にも満たないのが実情だ。
在外選挙権獲得に向け、長年活動してきた県連では、せっかくの権利を有効に行使してもらおうと今回のキャンペーンを実施。初めての試みだが、同総領事館も領事一人、職員二人を派遣し、全面的に協力する。
今回のキャンペーンは、日本の比例代表区が八つのブロックに分けられていることから、各県人会も八つに分割。ブロックごとに一カ所会場を設け、そこで登録を受け付ける。
各ブロックと日程・会場最寄のメトロは次の通りとなる。
(1)北海道・東北ブロック七県 北海道・青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島 十五日リベルダーデ区リベルダーデ大通り365のリベルダーデ文化福祉協会で。リベルダーデ駅。
(2)南・北・関東・東京ブロック八県 茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨 十七日リベルダーデ区サンジョアキン街381の県連事務所で。サンジョアキン駅。
(3)北陸・信越ブロック五県 新潟・富山・石川・福井・長野 十八日リベルダーデ区トマス・ゴンザーガ95の岩手県人会館で。リベルダーデ駅。
(4)東海ブロック四県 岐阜・静岡・愛知・三重 十九日 県連事務所で。
(5)近畿ブロック六県 滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山 二十二日ヴィラ・マリアーナ区リンス・デ・ヴァスカンセーロス大通り3352の三重県人会館で。ヴィラ・マリアーナ駅。
(6)中国ブロック五県 鳥取・島根・岡山・広島・山口 二十三日ヴィラ・マリアーナ区カピタン・カヴァウカンテ街56の栃木県人会館で。ヴィラ・マリアーナ駅。
(7)四国ブロック四県
徳島・香川・愛媛・高知 二十九日 リベルダーデ大通り486の大分県人会館で。リベルダーデ駅。
(8)九州・沖縄ブロック八県 福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄 三十日パライーゾ区トマス・デ・カルヴァリャウ街484の石川県人会館で。パライーゾ駅。三十一日 リベルダーデ文化福祉協会。
人数が多い九州・沖縄ブロックのみ二日間にわたって実施される。各会場とも受け付け時間は午前九時から正午まで。ただし、時間内で終わらない場合は延長される。
また、網野委員長によると、便宜上八つのブロックに分けてはいるが、ブロックに関わらず、身近な会場に足を運んでもよいという。
会場に持参する必要書類はイデンチダーデなどの身分証明書、公共料金など住所が証明できる書類。またパスポートや戸籍謄本もあれば持って行く。
網野委員長は現在の登録者数を約二万人ぐらいに増やしたい意向で、今後も定期的なキャンペーンを検討している。「登録して終わりではなく、実際に投票活動することが目的。ぜひ、次の参院選は登録して、投票してほしい」と理解を求めている。
キャンペーンの問い合わせについては県連(11・3277・8569)へ。