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住民が軍警を告発=サンパウロ市=殺人容疑などで調査開始

3月12日(金)


 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十一日】サンパウロ市北部パルケ・ノーヴォ・ムンド区の住民が殺人、暴行、脅迫など、軍警第五大隊機動チームの不正行為を告発した。
 人権団体が住民団体と実施した集会では、住居不法侵入、死の脅迫、恐喝など二十件以上の不正行為が報告された。
 同地区のシンガプーラ・サン・ジョアンに住むある家族は〇一年二月、家宅捜査令状を携えた軍警たちに踏み込まれ、洋服ダンスから三百四十五グラムのコカインが発見されたとして、夫婦と婿は刑務所に、二人の子どもはフェヴェン(少年院と少年刑務所が合体した施設)に収容された。家族は麻薬密売容疑を当初から否認し、逮捕された女性によると、現地での軍警の活動に抵抗するよう同女性が住民たちを指揮した時、軍警たちは復しゅうしてやると話していたという。
 また、同地区ではRSS君(一六)とMJGS君(一七)の二人が軍警により殺害されたとみられている。RSS君は強盗容疑で軍警に逮捕され、地面に臥せていた時に撃たれ、三時間後に救急病院に搬送されたが、すでに死亡していた。MJGS君は麻薬密売の容疑で逮捕される際、銃で抵抗したために射殺されたと軍警は報告しているが、目撃者によると、軍警が青年の手に銃をにぎらせたという。
 サンパウロ市軍警広報局は十日夜、若者たちの殺害容疑で告発されている警官たちを監察局が現在調査中だと公表した。