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選挙人登録キャンペーン始まる=きのうリベルダーデで=サンパウロ総領事館出張=各種届け出受付けも

3月16日(火)

  今年七月に予定される参院選に向け、ブラジル日本都道府県人会連合会(中沢宏一会長)が取り組む「県ブロック別キャンペーン」が十五日、リベルダーデ区のリベルダーデ文化福祉協会で始まった。初めての試みとなるキャンペーンは、サンパウロ総領事館の全面的な協力を得て実施、在外選挙人登録だけでなく、死亡届などの各種戸籍サービスも対象となる。北海道・東北ブロックの七県を対象とした初日は五人が来場し、うち四人が選挙人登録をした。キャンペーンは三十一日まで県連事務所や各県人会で実施される。
 投票者はもちろんのこと、選挙人登録をする人がまだまだ少ない実情を受け、県連ではせっかくの権利を行使してもらおうと、在外選挙委員会の網野弥太郎委員長を中心に企画した。
 投票への第一歩となる在外選挙人登録が主な目的だが、領事一人職員二人が同総領事館から派遣されるため、戸籍についての相談や死亡、婚姻届などの手続きも可能となる。
 午前九時から正午までの三時間に訪れた人は五人。このうち書類に不備がなかった四人が選挙人登録した。総領事館関係者によると、選挙を棄権した人には罰金があるブラジルを想像するためか、どうしても登録に二の足を踏む人が多いという。「登録をしても、日本には投票義務はないし、罰則もない。登録をしていないといざという時に投票できないだけ」と登録だけでもして欲しい、と呼び掛ける。
 また、手続きについても煩雑さはなく、書類さえ揃っていれば五分ほどで終了する。必要書類は①有効なパスポート②イデンチダーデなどの身分証明書、なければ日伯いずれかの顔写真付きの運転免許証③公共料金などブラジルでの住所が証明できるものーーとなる。さらに古い戸籍謄本があれば、持参して欲しいとのこと。
 対象となるのは、二十歳以上の日本国籍者はもちろんのこと、日本とブラジルの二重国籍者も含まれる。網野委員長は「初日は出足が鈍かったが、出来るだけ足を運んでもらいたい」と呼び掛けている。
 また、便宜上各都道府県を分けているが、身近な会場に足を運んでもいいという。
 二回目以降の日程は次の通り。十七日=県連事務所、十八日=岩手県人会館、十九日=県連事務所、二十二日=三重県人会館、二十三日=栃木県人会館、二十九日=大分県人会館、三十日=石川県人会館、三十一日=リベルダーデ文化福祉協会。時間はいずれも午前九時から正午まで。
 日程や場所については県連(11・3277・8569)、必要書類や手続きについてはサンパウロ総領事館(11・287・0100)へ。