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県連選挙、単一シャッパで=中沢さんの再選濃厚=吉加江さん推す反対派まとめられず=辞退の人増え一転様相変化

3月17日(水)

  【既報関連】今月二十六日の総会での会長選挙に向け、ブラジル日本都道府県人会連合会が設置した選挙管理委員会(羽田宗義委員長)は十六日、会長選挙の単独シャッパを受理したことを明らかにした。当初、再選を目指す中沢宏一会長に対して、吉加江ネルソン副会長を会長に推すシャッパが出される動きがあったが、反中沢派をまとめきらず直前に断念した。前代未聞の会長選挙が予想されたが、次期総会ではこのシャッパが承認される見通しで、中沢会長の再選が濃厚となった。
 二期目を目指す中沢会長は、二期目を目指す中沢宏一会長は、早々に再選への意欲を見せていたが、昨年の日本祭り以降、実行委員長を務めた吉加江副会長との確執を露呈。これまでの代表者会議では、しばしば中沢会長と吉加江副会長が対立する場面がみられた。
 今年一月、「吉加江外し」を公言した中沢会長のインタビュー記事の真意を巡り一、二月の代表者会議では、林アンドレー愛知県人会長が事実確認を要求。あくまでも否定する中沢会長に対し、林会長は「舐められたままいては、コロニアの恥。対抗シャッパを出す」と出席した会長らに明言した。
 当初、中沢会長は羽田委員長や網野弥太郎元会長ら会長経験者ら五人でつくる選挙管理委員会にシャッパの作成を依頼していた。しかし、同委員会はあくまでも出されたシャッパを受け付け、公正な選挙を実施すると明言していた。
 吉加江副会長を推す県人会長らは、対抗シャッパに向け水面下で交渉を続けていたが、締め切り前日に辞退する会長らも出たことから十四人からなるシャッパをまとめきれなかった。「他の会長に理解を得られなかったのは残念。我々はただ反対していた訳ではない、これを機により県連がいい方に進めば」と話した。
 この日締め切りの午後六時までに提出されたシャッパの主な顔ぶれは次の通りとなった。
 中沢会長以下、七人の副会長は現執行部のメンバーが中心で、田畑稔鹿児島県人会長、竹下康義石川県人会長らが留任。また新たに、尾西貞夫兵庫県人会長も副会長に名を連ねた。