寡占化進むブラジル企業=各業界の大手5社が支配
3月18日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙八日】ブラジルの産業界は過去数年、再編による寡占化が進んでいる。銀行界を例にとるなら九四年当時、五大銀行が全預金高の四五%を占めていた。それが〇二年では、六〇%となっている。
繊維業界は五大企業が九四年から〇二年までに、シェアを六八・九%から八四・五%に伸ばした。食品業界は五大企業が同次期、シェアを七八・二%から九四%へと伸ばしている。
再編は買収や合併によるもので、ブームは二〇〇四年からさらに加速する予想だ。再編に拍車を掛けたのは、過去二年の世界的不況とPT新政権の縮小型経済政策が原因とされる。多数の大手企業が買収を計画しており、来る二年間は企業合併ブームがくる予測。 政府も、海外市場を視野に入れた企業連合による体力強化を期待している。産業開発省も海外貿易で先手を取るため、大規模企業の誕生を歓迎している。しかし、寡占化で資金力を強化した企業が、インフレ目標率を無視した価格調整を行う危険性もある。
例えば、銀行の手数料だ。二〇〇〇年一月から二年間にインフレの三三・八%に対し、手数料を五三・三%も引き上げた。公正取引委員会(Cade)は、寡占化による企業の横暴を懸念している。
しかし、吸収や合併を禁じる法律はない。寡占化を制限する法律がないので、これからも企業の再編は活発化すると予想される。寡占化した企業は市場操作をするので、公取委は消費者への悪影響を懸念する。国際市場で大量取引される商品は、国内相場が国際相場の一部分という見方だ。
市民の生活に直接響くのが、スーパーとセメントの建築資材。ブラジルの市場開放が進むほど、外資系企業の参入は活発になる。ブラジルの地場産業にも、海外での資金調達が容易となっている。国内よりも低利の資金を得て、設備投資に拍車が掛かる利点もある。