エコノミーア

3月18日(木)

  社会保障院職員への給与調整九三%に加え、連邦警察の職員に八五%の調整と国庫に出費攻勢が続いている。政府は、国際通貨基金(IMF)との間に財政黒字四・二五%の合意がある。政府はインフレが下火となったことで昨年の未達成分挽回を考えていたが、給与調整による出費が国家財政を侵食している。堅実財政とはいえ、ブラジルの借金体質が改善されたわけではない。
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 セアラ州バツリテ地方で四十九人の生産者で栽培するエチオピア原産のアラビア・コーヒーが、注目されている。無農薬と直射日光を避ける特殊有機栽培で生産される。収穫量は現在、年間一万八千俵。価格は在来種より四割高で、世界中のアラブ系住民が消費する。サンパウロ市ではポン・デ・アスーカルのモルンビー、ジャルジン、アウファビル、モンテイロ・ロバットの四支店で販売中。
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 輸出回廊の建設で官民合同プロジェクトが進行しているが、環境院と裁判所から待ったがかかった。大型プロジェクトではトカンチンス州立公園が水没するサンタ・イザベル発電所。国道ではレジス・ビッテンクルトの複線工事、セーラ・ド・カフェザル地点を裁判所が差し止め。その他、水路や陸路で世紀の大工事がストップしている。
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 ビールでは後発のノーバ・スキンが宣伝に歌手のゼッカ・パゴジニョを出演させたとき、ブラーマ・ファンが驚いた。販売促進を担当したフィッシャー・アメリカも株を上げた。今度はブラーマが十三日、同歌手をノーバ・スキンから引き抜いた。同歌手は九月まで契約があったが、ブラーマが違約金を払った。ノーバ・スキンは、ブラーマも歌手も提訴すると憤慨している。