3月20日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十九日】百八十八万人の年金生活者への九四年から九七年度分の誤算調整で、政府は百二十三億レアルの財源捻出に苦慮している。社会保障院は十八日、社会保障負担金(INSS)を三%労使双方に五年間の増税で検討している。
アミル・ランド社会保障相は、増税案を議会代表と財務省代表へ提出した。徴収は二〇〇五年一月から開始の予定。調整による差額を関係のない一般市民に負担させる案は、両代表が合意しなかった。年金生活者代表は、調整分を三年の分割払いで要求している。
社会保障院が現在、有する資金は九億九千五百万レアル。政府は遅延している年金のURV(レアル通貨査定)差額調整の他に、同時期に停年となった年金生活者への調整に二十三億レアルも財源不足だ。
労組は年金の財源不足分で、労働者支援基金(FAT)やデング熱予防基金からの流用を要求した。現行のINSS負担金は、使用人が二百六十四レアルを上限として給料の一一%、会社側が二〇%を負担する。