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軍が森林破壊阻止=アマゾン=IBAMA監視員不足補う

3月23日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙】ブラジル軍がアマゾンの森林破壊阻止に向けて活動を始める。現在、情報収集活動に協力してきた軍は、森林破壊阻止そのものにその活動範囲を広げることになる。
 軍の森林破壊阻止活動への参加は、アマゾン森林破壊予防・管理活動計画の一端を成す。十一の省庁の代表者グループが八カ月かけてこの計画を策定した。国立自然環境保護院(IBAMA)の監視員不足を補う目的で軍の参加が決定された。
 同計画は違法活動の撲滅と持続可能な開発の実現を目指し、アマゾンの森林価値の上昇、投資の増大、雇用創出、所得増加が目標とされている。今年の予算は三億九千四百万レアルと見積もられ、予算の六一%が土地の横領対策や土地所有に関する法の整備に、二一%は森林破壊の監視体制に向けられる。
 〇一年から〇二年にかけて二万五千平方キロメートルを超えるアマゾンの森林が破壊された。破壊された土地の大部分が公有地とみられている。その主な理由として機械化された大豆栽培を始めとする農牧業の進展、IBAMAの弱体化、道路開発、公共政策の不備が指摘されている。
 環境省のランゴーン事務局長官はこうした森林破壊対策が来年にもプラスの結果を生み出すだろうと述べた。「現在、破壊は加速しているが、第一段階として、この傾向に歯止めをかけられれば満足だ」。