ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
子どもの肥満対策進む=学校での菓子販売禁止
3月23日(火)
【エポカ誌】ブラジルの子どもの一五%は肥満とされている。二十年前にその割合はわずか四%だった。家に閉じこもりがちの生活に加え、ごはんとフェイジョンの伝統的食事がサンドイッチと清涼飲料水に取って代わったためと、ある小児科医は食生活の変化を肥満の理由として挙げる。
生徒獲得に成功した私立校を手本として、州や市も学校でのお菓子や清涼飲料水の販売を禁止し始めた。サンタ・カタリーナ州は〇一年十二月に公立、私立小学校でのお菓子と清涼飲料水の販売を禁じ、二種類の果物の販売を義務づける法律を制定した。リオ市では、〇二年四月に市立校でお菓子の販売を禁じる市条例が制定され、サンパウロ市でも同様の条例案が議会で審議されている。
清涼飲料水はまた、高カロリーと低い栄養価で批判の的となっている。サンパウロ市の裁判所は昨年十一月、大手清涼飲料水メーカー、AmBev社に子供向けの宣伝を禁じ、砂糖の摂り過ぎは健康に害する旨を包装に記すよう命じた。