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いい出会いができて=第23期交流協会生が帰国

3月23日(火)

 日本ブラジル交流協会(玉井義臣会長)の第二十三期派遣留学研修生三十五人が十一カ月の研修を終、八日、帰国の途に就いた。団長の斉藤勇輝さん(二三)、木下梓さん(二二)、佐伯祐二さん(二三)の三人が同日午後、来社帰国あいさつをした。
 斎藤さんはファベーラの住民を支援するモンテ・アズール協会に派遣。「学童保育の子供たちと触れ合い、いい出会いが出来た」。さらに、「貧しい生活の中でも、笑って楽しく生きていると感じた」とも。
 自身、病気や災害、自殺で親を亡くした子供を支える「あしなが育英会」のメンバー。「遺族は本当に、苦しい。ブラジルのものをそのまま日本に移入することは無理だが、ひとつのモデルになると思う」と熱く語った。
 西村農工(ポンペイア)の木下さんは紅一点の存在。「日本にいる時から、男ばかりの世界で仕事がきついと聞いていましたが、その通りでした」。帰国後は大学に戻る。「子供の笑顔づくりのために働きたい。デアセギ子女のために力になれたらいいな」と意欲を見せた。
 佐伯さんはニッケイ新聞記者としてペンを取った。「コロニアは地元、鳥取に似ていたので、入りやすく居心地も良かった」と話した。大学院に進学、地理学を研究する。将来は高校教諭になるのが夢だ。