3月24日(水)
映画『ア・パイション・デ・クリスト』が十九日、ブラジル各地で一斉に封切られた。伯字紙は、涙を誘い、物議をかもした作品と紹介。キリスト教徒には特に深い感動を与えるようで、「私は罪の償いが足りなかった。キリストを殺したのはローマ兵ではなく、私の罪だ」と初日、映画館出口で伯字紙記者に〃告白〃する退役軍人(六〇)もいた。
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保健省は十七日、ブラジルには歯を失った人が三千万人いると発表した。うち四百九十万人は六十五から七十四歳で、この年齢層の七五%を占める。同調査によれば、高齢者のうち入れ歯を使用しているのは三六%だけ。若者のうち歯科医にかかったことのない人は一三%、成人では三%、高齢者では六%。同日、ルーラ大統領とコスタ保健相はセアラー州で、虫歯予防のため〇六年までに十二億レアル投資すると発表した。
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アゴーラ紙は二十二日から二十八日まで、同紙購入者に六・七〇レアルで世界地図帳をサービスしている。各国・各地域の地図、地質図、各国国旗、気象図、人口分布図、太陽系、三万の地名が掲載されている。
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サンパウロ市南部イビラプエーラ区を通るアイルトン・セーナ・トンネルの上にある記念碑の一部が、切り取られた。十九日午前六時、パトロール中の軍警が銅像をのこぎりで切っている男(四〇)を逮捕した。彫像は一・五トンあり、サンパウロ市が九年前に八万九千レアルかけて設置した。素材の銅はキロ当たり二レアルで売れる、と男は供述した。レーシングカーの像についていた旗は十五日、既に売られていた。