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ブラジル政府、インドに注目=大統領、貿易振興に期待

3月25日(木)

  【エスタード・デ・サンパウロ紙十四日】ブラジルとインド両国は近日、締結見込みのインド・メルコスル関税協定に格別期待を寄せている。対中国貿易が昨年、六十六億ドルに達したのに、対インドは十億ドルに過ぎなかった。政府は二〇〇四年を「インドの年」と位置付けしている。
 ルーラ大統領のインド訪問に随行したブラジル経済使節団が、首都ニューデリーで見た光景はテキ屋と人力車でゴッタ返す想像もしなかった熱気とバイタリティの巷であった。
 外国人観光客の靴に汚物を投げ付ける人、サッと現れて清掃する人。十ルピア(約〇・八レアル)を請求する。この稼業で失業者は、家族を養っている。
 インドの経済成長率は六%。ソフトウエア輸出は年間、百三十五億ドルで急成長しているが、日の差さないところも多い。富の再分配が不十分だ。国民の三分の一は貧しい。一人当たり所得が、ブラジルの二千八百五十ドルに対しインドはわずか四百八十ドル。
 年間二十万人の工大卒業生を輩出するのに、インド国民の四一%は文盲。インターネットを接続するのは、国民の二%に過ぎない。インフラ整備は、ブラジルの方がまだマシだ。インドの道路は、穴だらけ。
 十人も客を乗せて人力車が突っ走る。バイクには一家が鈴なり。トラックの警笛は鳴り放しで、ジグザグ運転。それにラクダと牛が、のし歩く。停電はひんぱんにあり、珍しくない。
 これだけの問題を抱えながら、インドの経済成長は投資家にとって羨望の的。ゴールドマン・サックスのBRIC調査(ブラジル、ロシア、インド、中国の頭文字)によれば、過去二十年の平均経済成長率はインドをトップに挙げている。インドは人口十億人の中、一〇%の一億人が多国語を話す豊かな中流階級。
 インド政府は富の再分配のためIT産業の他に、繊維部門にも力を入れ下層階級の労働力活用を考えている。十都市に刺しゅうを生かした縫製団地を築いて、税制恩典で外資を呼び込む予定だ。米大手はインドの消費市場を育てながら、投資していく戦略らしい。

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