3月25日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】蛍光塗料が、日常品に使われ評判を呼んでいる。メイキャップ用化粧品や衣料、腕輪、ネックレス、ピアス、スニーカー、キーホルダー、ピールシング(へそ、舌、鼻につける輪)などの装身具に、使用されている。顧客が若年層に限らず、中年層や高齢層にも広がっている。
盛り場で最近、流行のレイブス(RAVES)パーティや金属音ディスコに集まる人には、存在感をアッピールするため蛍光装身具は必需品だ。黒色の特殊ランプを点灯すると、さらに妖しい輝きを見せ妙な雰囲気をかもし出す。
サンパウロ市のギャラリー内には、この種の専門店モーダ・ミックスが多い。値段は安くないから、少なくても五百レアルは用意する。モーダ・ミックスを着用して集まるイベントはムンド・ミックスと呼ばれ、テレビ俳優などの有名人と出会える。
ブラジルの蛍光ファッション製品は新しい輸出産業として、欧米に大量輸出されている。蛍光塗料の原料は輸入品だが、ファッション製品に生まれ変わって輸出している。ブラジル・ファッション業界のバイタリティといえそうだ。
蛍光塗料には大別して五種類ある。一、フルオレセンテ、黒色ランプに反応して輝く。二、フォスフォレセンテ、明るい所では無反応で、暗い所でのみ輝く。三、グロウ・インザ・ダーク、コンセントやスイッチなどに使われる夜光物質。四、キミルミネセンテ、化学反応で発光する物質で腕輪などに使用。五、エレトロルミネセンテ、ネオンに似た発光体で自動車部品に多く使用されている。