3月27日(土)
ゴールデン・グローブ賞でレニー・ゼルウィガーが助演女優賞獲得、アカデミー賞(オスカー)で助演女優賞(レニー・ゼルウィガー)を受賞するなど各映画賞に名を連ねる話題作。全米図書賞を受賞したチャールズ・フレイジャーのベストセラー小説を完全映画化したものである。たった一度の口づけで、お互いが運命の相手だと知った男女。それぞれが苦難に遭いながらも愛を貫く姿が叙情的に綴られていく。
主演は『めぐりあう時間たち』で昨年アカデミー賞に輝いたニコール・キッドマンと『リプリー』で注目を集めたジュード・ロウ。そして『シカゴ』の演技とは全く違う顔を見せるレニー・ゼルウィガー。
監督は『イングリッシュ・ペイシェント』でその年の賞を総なめにしたアンソニー・ミンゲラ。彼ならではの崇高な愛や美しい映像。激動の時代の中で、強く生き抜く女性の強さが感動を呼ぶ。
[あらすじ]南北戦争末期の一八六四年。南軍兵士としてバージニア州の戦場に送られたインマンは、ゲリラ戦に出撃を命じられた結果、瀕死の重傷を負って病院に収容される。回復を待つ間、彼の脳裏に浮かぶのは、三年前に離れた故郷コールド・マウンテンの懐かしい情景。そして、出征前にたった一度だけ口づけをかわした恋人エイダの面影だった。
この世に一つだけ確かなものがあるとしたら、それは彼女への愛をおいて他にない。その思いに駆り立てられたインマンは、脱走兵として死罪に問われるのを覚悟で、故郷への道を歩み出す。
一方、その間に父を亡くす不幸に見舞われたエイダは、生活の手段を失い、窮地に立たされていた。明日の食べ物にも事欠く苦境のなか、インマンとの再会だけを心の支えに生きるエイダ。そんな彼女に、救いの手をさしのべる流れ者の女ルビー。彼女の指導を受け、辺境の地で生き抜く術を身につけたエイダは、顔に刻まれた日焼けの跡と共に、次第にたくましさを増していく。そしてついに、エイダの元へ、インマンが帰り着く日がやって来る…。
ポルトガル語名 原題と同名▼製作 二〇〇三年、米国▼年齢制限 十四歳▼公開日 二月十三日から上映中▼サンパウロ市の映画館 マーケット・プレース・シネマーク7、メトロ・サンタ・クルス2、ラポーゾ3、ヴィラ=ローボス2。