今年度、パラナ日伯文化連合会の嶋田巧会長は、後進にバトンを渡し退任した。副会長を十年、会長を八年つとめた。
在任中の一番の思い出を聞かれ「移民九十周年祭の際、天皇皇后両陛下とお会いし、あいさつをしたとき、余りの感動と緊張で倒れてしまったこと」と答えた。
嶋田さんはその後、親しい人たちからしばらくの間ひやかされたという。嶋田さんにとっては、倒れたことは〃名誉の負傷〃みたいなもので、けっして不愉快でなかったに違いない。
両陛下は(日本における)恒例の園遊会の席上、招待された人たちにお声をかけられるが、そこでのやりとりには〃脚本〃がある、とさきに来聖、講演した永六輔さんが明かした。嶋田さんにはそういうものがなかった。緊張が極度に高まったことは理解できる。(神)
04/03/27