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ブラジル社会で進む高齢化=平均寿命男性76才、女性79才=健康への留意が大切

3月30日(火)

  【エポカ誌】高齢化は都市化、女性の労働市場への進出とともに二〇世紀末のブラジルに出現した三大現象の一つだ。現在、六十歳以上の人々は人口の八%を占めるが、二〇二〇年には
一三%となる。国連の予測によると、二〇二五年までブラジルの高齢者人口は世界で最も速い速度で増加するという。高齢化は社会福祉予算について話される時だけ引用された現象だったが、社会や、高齢者の日常生活に大きな変化をもたらしつつある。

 最近まで平均寿命を伸ばし、健康な生活を享受してきたのは主に女性だった。ブラジル人女性の平均寿命は七十九歳で、男性は七十六歳。「女性はアルコールやタバコの消費が少なく、ガンなど病気の予防に熱心など、様々な要因により、よい生活を送っている」とリオデジャネイロ連邦総合大学の「高齢者に開かれた大学」のヴェーラ総長は語った。「男性は最近まで病院に助けを求めるのが遅かった」。
 しかし、こうした助けがますます早く求められるようになってきたのは朗報だ。「二十年前に老人医学科の門を叩いていたのは六十歳から八十歳の人で、ほとんどが女性だった。現在は四十五歳の男性も病気になる前に自発的に診察を受けるようになった」とネット医師は報告した。
 長生きは素晴らしい老後を意味するとはかぎらない。健康に留意しない人は六十歳までに健康を損なってしまう。四十代と五十代のうちに以下の項目に注意するとよい。一.肥満、高血圧、糖尿病など家族の病歴を確かめる。二.禁煙し、飲酒量を減らす。三.規則正しく運動をする。四.食事の栄養バランスを考え、砂糖、塩、脂肪分の摂り過ぎを避ける。五.定期検診を受ける。六.過労を避け、ストレスを解消する。七.日焼けを避ける。八.薬を飲み過ぎない。
 六十代に入ると、男性の体は大きな変化にみまわれる。規則正しい運動をしなければ、筋力は二五%も低下する。骨の強度は年に一%ずつ下がり、体脂肪は三〇%も増加する。そして時の経過とともに男性を脅かすのは性機能障害の幻影だ。しかし、平均すると男性ホルモンの減少に苦しむ男性は半数に過ぎないことが調査の結果判明しており、全員が性欲の減退を感じるわけではない。また性機能を復活させる医薬品も存在する。
 健康な老後の生活について専門家の意見が一致するのは医師のもとに通い、わずらわしくても必要な検査を受けること。例えば四十歳以後年に一度必要とされる前立腺の検査を受けない人は多いが、前立腺ガンは皮膚ガンに次いで男性に多い。
 時の経過は男性の外見、自尊心にも及ぶ。白髪が増え、髪が抜け、眼鏡や入れ歯を使わなければならなくなることもある。様々な対策があり、それを利用すればいいが、そうした体の変化を受け入れることも必要だ。
 シルヴィオ・P・リーマさん(七五)は六〇〇ccの大型バイクでリオ市のクラブに毎日出かけ、そこで一時間泳ぐ。「もし誰かが自分を年寄りだと思ったら、それは外見しかみていないからだ。心の中はいつまでも若いよ」。
 繊維会社社長のジュランジール・M・ドゥアルテさん(五八)は仕事に打ち込みながらも、大好きな潜水とテニスの練習を欠かさない。「若い友達は僕のような六十歳になりたいって言うよ」と胸を張る。「老いることは考えない。スポーツで常に活力を保っているからね」。

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