コラム ALIGN=”MIDDLE” BORDER=”0″>
まだ四十一歳という。大きな夢を抱いてやってきた移住者のあまりにも早すぎる死だった。故人の無念のほどは計り知れない。
二十五日アチバイア市の自宅で殺害された鈴木達弥さんの出身は東農大だ。ブラジルに同大出身者は約百五十人を数えるが鈴木さんのような八〇年代移住組となると少ない。
「われわれの中堅として活躍してくれる人材として期待は大きかった」と農大会長の石川準二さんは語る。
今年二月、サンパウロ市内に新会館が落成。八月にはアメリカ大陸に散らばる校友がベレンで一堂に会す。東農大OBの喜びはいま頂点にあった。
そんな最中に悲劇は起こった。同大出身者がこの国で殺害された例は過去にない。仲間の客死を無駄にしない対策を講じて欲しい。 (大)
04/03/30