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少年院から109人脱走=凶器持ち職員を人質に取る F・ダ・ロッシャ

3月31日(水 )

  【フォーリャ・デ・サンパウロ紙三十日】サンパウロ州フランコ・ダ・ロッシャの未成年支援財団(FEBEM)施設で二十九日、収容者百九人が集団脱走をした。
 職員の話では、二十九号棟の収容者二十九人が手に凶器を持って午前十一時半、職員らを人質に取り六メートルの塀によじ登り脱出した。先発組が二十九号棟と二十五号棟、二十一号棟の門の錠をはずして外から開いた。収容者は、いっせいに裏側の柵へ殺到。フェンスの鉄条網を乗り越え、次々外部へ飛び出た。
 脱走が行われた後、残りの収容者は全員、職員十人を人質に取り、騒ぎ始めた。収容者らは作業室から鍬や鎌などの工具を持ちだし、人質の職員を脅した。
 通報で駆けつけた軍警四十人とヘリは午後十一時までに、近くの精神病院の施設へ潜伏していた収容者二十七人を再拘束した。二十五号棟と二十九号棟は、全員殺人強盗の経歴がある収容者であった。