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100周年「箱モノ」プラン(1)=『リベルダーデの門』=高さ80メートル

3月31日(木)

  四月三日に開催されるブラジル日本移民記念祭典協会の臨時総会は、既報済みの八案の「箱モノ」プランから一つが選ばれる重要な機会だ。二〇〇八年までの四年間の方向性が、この日に決まるといっても過言ではない。すでに掲載済みの『日伯総合センター』『日伯学園大学構想』『ノロエステ地域文化センター』『サンタクルス病院拡張構想』の各案を除く四つの構想をここで順次紹介する。

 『ポルタル・ダ・リベルダーデ』(リベルダーデの門=リベルダーデ文化福祉協会が第二次募集で提出)は、サンパウロ市東洋街を通るラジアル・レステ・オエステの上、ガルボン街とリベルダーデ通りの間に、巨大な鳥居状、もしくはパリの新凱旋門状の文化商業複合ビルを建設する計画だ。
 現在の東洋会館の場所とその対岸に、高さ八十メートルの高層ビルを二棟建て、その頂上部に屋根をかけて門形の建物にする。各棟はアパート、ホテルを中心にし、総領事館、国際交流基金、文協、JICA,JETRO、リベルダーデ文化福祉協会、その他の日系団体が入居する。
 屋根部の最上部は展望台で、橋梁部には日本食レストランや娯楽施設、移民史料館、美術館、文化センター等の集客施設を集める。建築総面積は四万三千七百平米。
 ビルの下、リベルダーデ通りからガルボン街までを地表部として広場にし、新シネ・ニテロイ、新テアトロ・サンパウロ、多目的劇場などを建設する。その地下部には駐車場、軽食レストラン、バール、銀行支店、郵便局などを設置する。
 土地は市の所有地で、永年貸与を申請する。祭典協会のプロジェクト委員会は「いつ返還せよと言われるか分らない市の土地に、大きな投資をするのは危険。騒音問題の可能性あり。建設技術の困難さ。中空部分をどうするか」などの考察が示され、第二位の二百二十五点(二百七十点満点中)が与えられた。
 【プラッサの声】リベルダーデ広場を友人と共に歩いていた駐在員夫人、浅野厚子さん。「この辺、土日は渋滞がひどいから、他の場所の方がいいんじゃない。日本人以外にあんまり意味がない計画みたい」との感想。

■100周年「箱モノ」プラン(1)=『リベルダーデの門』=高さ80メートル
■100周年「箱モノ」プラン(2)=ジャパン・コンプレックス文化商業複合ビル
■100周年「箱モノ」プラン(3)=サンパウロ日本館17階ビル
■100周年「箱モノ」プラン(4)=アルモニア学園 高校部棟新築