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旧式運転免許の悪用発覚=不正に〝減点〟回避=交通違反者が他者に転嫁

4月1日(木)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙三十一日】国立交通局(DENATRAN)はこのほど、運転免許証の緊急再登録班を設け、全国の運転者の一五%に相当する五百六十四万人分の免許の再登録を急いでいる。これらの運転者の免許番号が、交通違反者に悪用されている実態が州立交通局(DETRAN)の報告で明らかになったからだ。
 再登録対象者は、ブラジル交通法(CTB)が施行された一九九八年一月以前に免許をとった運転者。交通法が有効になる前には、運転者が四十歳になるまで運転免許証は有効だった。現在では、最高五年おきには免許の再登録が必要。運転者のデータは、交通法有効以降に作成された全国運転免許登録(RENACH)に入力される。
 だが、再登録をしていない運転者は、RENACHからもれている。運転者が交通違反をしても、自動的に違反ポイントを加えられる(日本でいう減点)ことはない。
 運転者が罰せられないというわけではない。だが交通局側はRENACHに頼れないので、職員らが手作業で手続きを行うことになる。そのため、運転者自身が交通違反通知を受けるのにかなり時間がかかる。
 この手続きに手間のかかることを見通して、これらの運転者の免許番号を悪用する人もいる。RENACHに登録されていない運転者に罰金や違反ポイントの加点を押し付けるために、不正な手続きをしている運転者がいると、DETRANは報告している。
 旧式の運転免許証を持つ五百六十四万人が再登録をするのは二〇〇九年。交通局のIT化・統計総合担当者のダニエル・カンジド氏は、「一日も早く旧式の免許の再登録を行い、〃交通違反詐欺〃を阻止しなければならない」と焦燥感を募らせている。
 サンパウロ州DETRANは、州内の八十五歳以上の運転者と、十年間以上再登録をしていない運転者の免許証を無効にすると発表。これらの運転者の多くがすでに死亡しており、免許番号が交通違反のはけ口として悪用されているケースが発生しているからである。
 同州DETRANはまた、四月半ばから、州内を運行する他州ナンバーの車両の運転者が交通違反した場合、罰金や違反ポイントを加えるなどの措置を科すと発表している。これまで他州の車両がサンパウロ州内で交通違反をしても、処罰対象にはならなかった。

 

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