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日伯交流を促進=日系青年4人が訪日=JETプログラム

4月2日(金)

 平成十六年度、第十八期JETプログラム「語学指導等を行う外国青年招致事業」により、前田・シンチャ・由美さん(二五、二世)と斉藤・ヴィクトール・誠満さん(二六、二世)の二人が、サンパウロ総領事館推薦で国際交流員として四月五日に訪日する。任期は一年ごとに更新し、三年務める人が多い。
 前田さんは富山県生活環境部国際・日本海政策課に勤務し、国際交流事業への助言、県在住ブラジル人への生活相談、ブラジル・サンパウロ州との交流事業の補助などを行う。「日伯の交流に貢献し、デカセギの人たちの役に立てればと思って応募しました」と説明する。
 一方、斉藤さんは静岡県生活文化部国際室に勤務し、通訳・翻訳、国際交流事業への助言、外国人に対する情報提供や各種相談などを行う。専門は歯科だが、在日同胞支援に熱意を持っている。「ブラジル人が多いから静岡県を希望しました。その方がやりがいがありますから」と頼もしい一言。
 この他、マナウス総領事館推薦で、宍戸・野沢・美香さん(三四)が岐阜県(財)岐阜県国際交流センターに、リオデジャネイロ総領事館推薦で多田・祐一・ファウストさん(二八)が沖縄県南風原町教育委員会教育文化課に行くことになっている。ブラジルからは計四人。
 同JETプログラムは、地方公共団体が総務省・外務省・文部科学省や(財)自治体国際化協会の協力で実施している。英語の外国指導助手が中心で、世界四十カ国から六千二百二十六人が参加している。現在、ブラジルからは語学ではなく、国際交流員(十六人)やスポーツ交流員(=サッカー指導 二人)として参加している。